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株式会社ピーエムオフィスエー外観

模型ブランドPLUMの取り組み

エンドユーザーの多くを中年以上の年配が占めている模型は終わりいく文化なのか。
 

 今回は、新しいスタンスで模型事業に取り組むPLUMを紹介する。


 現在の模型市場の客層だが、ある経済研究所が実施した消費者アンケートによれば、平均約40代のエンドユーザーが多く、若年ユーザーの新規参入が少ない商材ということが明らかになった。


 これについては、タミヤ模型社長の田宮俊作氏が今年も開かれた静岡ホビーショー記者会見にて同様のコメントを示した。

 そんな中、この厳しい模型業界を逆にチャンスと捉え、代表取締役社長 山口晃氏のもと、自社ブランドを展開するのが、株式会社ピーエムオフィスエーが持つ模型ブランド「PLUM」である。

 PLUMは2009年から活動を開始。まだまだ若い模型ブランドだ。
 実はこの会社、自動車やカメラ等の工業用部品の「金型」を作る中小企業でもある。リーマンショックをはじめとした、経済動向の変化に対応できず、工業用金型の仕事が激減したと言う。


 元々は下請け業でなく、自社の製品作りを目標にしていた山口社長は、ここを転換期とし、模型やフィギュアを作るオタク産業に参入を決意した。 
 オタク産業は、『景気に左右されず消費が行われる』という特徴があり、その消費を担うのが、お金と時間に余裕がある30代や40代である。


 工業用の金型で培った高い技術力と、バンダイ等の大手メーカーが扱わない商品を出す事で、他社との差別化にも成功していると言える。特にPLUM独自のアクションフィギュアモデルシリーズ『プラアクトシリーズ』はその最たる例である。

 

ご当地萌えキャラ「すわひめ」

   模型だけじゃない。自社の利益と地域活性化を狙ったご当地キャラ

 

 ある日、食料品売り場に並ぶお米を目にした山口社長は、その袋に描かれた萌え系キャラクターを見て、あるヒントを得た。
 自社ブランドに強いこだわりを持つ山口社長がラインナップに加えたのが、ご当地萌えキャラの『すわひめ』である。


 PLUMが面白いのは、「萌えおこし」といわれるビジネスが全国的にかなり厳しい憂き目にあっているのだが、プラモデルに続き、また厳しいプランを選択した事だ。


 面白いと表現したのは、結論から書くと、この『すわひめ』が成功しているから。


 株式会社ピーエムオフィスエーの年間売上は約5億円にもなるのだが、この『すわひめ』がもたらす売り上げはその半分を占める。


 県や市が主として取り組む「萌えおこし」は短期で経済効果を出そうとする。そして、地域の名前を覚えてもらう事がメインとなってしまい勝ちで、経済効果を生むという概念が、どこか置いてきぼりになる。対してPLUMは中長期的に事業活動を展開。市が行うイベントにも積極的に参加し、市とのタイアップもきっちりとれている。 

 

「すわひめ」が愛されているのは、自社の利益を追う姿勢と、地域活性化や町おこしがビジネスとして理想的に融合している結果だ。


 今年2018年に模型業界に大きな激震が走ったのが、北米の大きなディストリビューターであったホビコが1月に会社更生法の適用を申請し、事実上の売却となった。 世界的な企業が売却の節目に会う中、PLUMのような中小企業ブランドが着実に成績を伸ばしている。 


 これはユーザーを若い世代に期待するのでなく、自社が持つ商品と他の企画のタイアップを計り、情報をセンス良く扱うことで、模型ファン以外からも、消費者を生み出し、地元企業としても多くの支持を持つまでに成長した。


 こういった独特のスタンスで展開するPIUMは、次はどんな商品が出るのか、どんな企画があるのか、ユーザーをわくわくさせてくれる。模型が明るい展望ある文化として、私たちの傍にあるのだと、期待させてくれる。

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